_県民性鑑定
【千葉県人VS福島県人】
もう何年か前のことですが、仕事仲間から「女房の嫉妬には、ほとほと困っている」という嘆きとも、おのろけとも聞こえる相談を受けたことがありました。そのときは面白半分に聞き流していたのですが、何ヵ月かしてまた同じような相談をされたのです。「あいつ、真面目過ぎるんだよ。どうかしている」
いつになく興奮した様子で彼は言います。熱烈な恋愛の末に結婚して、早や一〇年目、一男一女の子供をもうけて、幸せな生活を送っているはずなのですが、彼の口からは奥さんの文句ばかりが聞こえてきます。だからといって奥さんを嫌っているわけではないのです。いまでも本当に好きだといいます。
彼は大酒飲みとまではいきませんが、夜の遊びは好きなほうで、しょっちゅう仲間と飲み歩いています。それが奥さんには「やきもち」の対象となるならしく、かなり口やかましいらしいのです。
ところがつい数日前、ファッションヘルスへ遊びに行ったことが奥さんにバレたらしいのです。彼は「ちょっと付き合いで遊んだだけ」という感覚なのですが、奥さんにはその「ちょっと遊ぶ」という気持ちが理解できないらしいのです。
奥さんは福島県の会津若松市から少し山奥に入った寒村の出身で、とても純朴な気質をしています。人当たりも良く、芯のしっかりした女性なのですが、とても貞操観念が強くて、たとえ遊びであっても「浮気」などは絶対に許せないタイプの人なのです。それこそ二人で散歩をしていても、他の女性に目線でも行こうものならお尻をギュッとつねるくらいに厳しいのです。
それに対して、千葉県出身の彼は貞操観念が低く、別に本気にならなければ、少しくらいの遊びは許されると思っているところがあります。これはNHKの調査で「夫婦以外の性交渉も許される」という項目では、千葉県人がトップであったことにも裏付けられる意識といえます。
いわば「不倫もOK」という千葉県人にとっては、遊びにファッションヘルスへ行くことなど、その辺で食事をしたり、飲んだりするのと同じ感覚で捉えているところがあるのです。そんな貞操観念の違いから、彼は奥さんの嫉妬の気持ちが解らないと嘆くことになるわけです。
結果は惨憺たるもので、彼はそのことだけで奥さんから一方的に離婚を申し渡されのでした。随分と心の狭い奥さんのように思われますが、「他人に嘘をつくことは悪い」という県民意識調査で、全国第二位というほど潔癖症な福島県人でありましたから、彼の行為は大いなる裏切りに受け取れたのでしょう。もう少し寛容な県民気質の相手であれば、離婚にまでは発展しなかったと思うのですが、これは福島県人の気質を知らなかった彼の不運と申し上げるしか言いようがありません。
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