_県民性鑑定
【福井県人VS鹿児島県人】

福井県人は社長輩出率で全国トップ、やはりこの実績は見逃せないところです。一緒に事業を興すなら福井県人を仲間に入れておけば、おのずと成功率は高いという計算が成り立つわけです。ただし、始めるにあたっての心得として、社長の座を乗っ取られる覚悟だけはしておかなければならないでしょう。
福井県人のなかで、なるほどと思わせるのが幕末の福井藩主・松平慶永(春獄)です。幕末騒乱時に徳川将軍の後見職に就き、「幕府」と「朝廷」という二つの政治権力を調和させるべく活躍し、維新後は民部、大蔵などの役職を歴任した大物政治家です。
同じ徳川一門でありながら、会津若松の松平容守が最後まで戦い抜いたのに比べて、福井の松平慶永は、明治維新後も従一位勲一等まで授かるほどに出世しました。それも後見職のとき、容守を「京都守護職」に引っ張りだした張本人は慶永なのです。これによって容守は反幕勢力の長州などと戦わされるハメになったというわけです。
さて、事業を一緒に興すには、鹿児島県人も見落とせません。目的遂行のためならば、どのような困難も厭わずにまっしぐらに突き進んでくれるからです。何かに挑戦するのは大好き人間ですから、「やろう」と声をかければ気持ち良く応じてくれるでしょう。
ただし、猪突猛進型ですから、この仲間をうまくリードできないと、軌道修正のときに分裂する可能性がありますので注意が肝心です。意見は合いませんから、一度ぶつかり合ったならば、縁を切るくらいの冷徹さが必要とされます。
鹿児島県人には、西郷隆盛型と大久保利通型がおりますが、概して西郷さんタイプが多く、会社の行く末よりも社員を考えるという労働組合長肌ですので、会社が大きくなったときには、役員として一緒に席を並べることができません。この辺りをよく心得ておかないと失敗を招くことになります。
ということで、会社を興して最後までついていく気なら福井県人、途中で喧嘩別れしてもいいというなら鹿児島県人ということでしょうか。いずれにしても両県人は経営者向きの県民性であることには間違いありません。

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