_県民性鑑定
【栃木県人VS滋賀県人】

県のポジションとしては、東京へ出るには埼玉県を通過しなければならない栃木県、大阪へでるには京都府を通過しなければならない滋賀県ともに、同じような条件下に置かれています。
ところが滋賀県人は出稼ぎ商人として全国一に登り詰めた実績を持っています。かたや栃木県人は内にこもって出稼ぎ実績はあまりありません。条件的には同じように思えるのですが、この差がつくのは何なのでしょうか。
両県ともに農産物の生産が中心の土地柄です。しかし、決定的に違っていたのが、水路と陸路です。滋賀県は交通の要所として発達しており、これが彼らを行商へ駆り立てていく要因となったのです。
そして京都や大阪が商都であったことです。江戸は武家の都市でしたから、栃木県人が江戸へ出稼ぎに出るというのは、奉公人や職人といった意味でしかないのです。たとえ商品を担いで江戸へ出向いても、その売り上げを吉原あたりの色街でパッと遣ってしまいますので、とても近江商人のようなわけにはいきませんでした。
いまは両県ともに、大都市圏のベッドタウン化が進んで、もはや往時のような出稼ぎは必要がなくなっているようですが……。

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