_県民性鑑定
【山形県人VS茨城県人】

茨城県で喫茶店を経営しているYさん(38)は、若いころから気性が激しく、自分でもほとほと困るほどであったといいます。これは血統なのだとYさんは説明します。漁師だった祖父は当然にしても、サラリーマンだった父親まで気性が荒いとなれば、血統以外に考えられないだろうというのです。
ただ八歳下の弟さんは温和な人で、気さくな性格をしていますから、Yさんがいうように血統だけとは一概に言い切れません。彼の気性の激しさというのは、友人の立場から見てみますと、父親の「気性の荒さ」とは質が違っているような気がするのです。
何が違うかと言いますと、カーッと頭に血が上るのではなく、理屈に振り回されるといいますか、自分の言いだしたことに夢中になって相手が見えなくなってしまうという特徴があるのです。そして気づいてみたら大喧嘩をしているというわけなのです。
いまの喫茶店も理屈から始まったもので、商売からではないのです。珈琲豆や焙煎の方法などにこだわり、ついには店を開くまでに発展してしまったというわけです。ただ、こうした彼のわがままがいまも続けられているのは、内助の功で一生懸命バックアップしていた山形県出身の奥さんがいたからです。
二人は見合い結婚でしたが、時間を重ねるごとに人が羨むくらいのアツアツな仲良し夫婦になりました。これは相性がとても良かったからなのでしょう。奥さんはさすがに山形県人らしく、彼の熱くなる気性をうまくコントロールする力があったようです。山形県では「泥棒も落ちついて暮らせる」というくらいに、争いごとを丸くおさめてしまう人の良さというものがありますから、彼の気性の激しさをうまく吸収して、仕事にその情熱を生かさせたのだと思われます。

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