人柄診断  【愛媛県】
瀬戸内海の温暖な気候は、人間を怠惰にさせるようです。
愛媛県人の気質もまったくそのままで、のんびりと怠惰な生活を送っているようです。四国の人が自分たちの気質を語るとき、こんな小咄を例にします。
もし思いがけなくお金が入ったらどうするか。
愛媛の人は、「これはよかった。この金で何か買って帰ろう」と遣ってしまう。
香川の人は、「いや、まことにありがたい。これはそのまま貯金しよう」と、そっくり銀行へ預けてしまう。
徳島の人は、「おお、これはいい元手ができた」と、その金を何倍かに殖やして貯金してしまう。
高知の人は、「こりゃ儲けたよ。さっそく祝杯だ」と、きれいに飲んでしまう。
同じ四国人でも、性格が大きく異なるのは、県が瀬戸内海側に向いているか、太平洋側に向いているかによっているようです。瀬戸内海側の愛媛や香川はとてものんびり型ですが、太平洋側の徳島や高知は、しっかり屋とおおらかさに分かれます。
とにかく愛媛県人は、例にもあったようにマイホーム型で、ほどほどの生活で満足してしまうところがあります。儲かる仕事とわかっていても苦労するようなら手を出さない。人とのいざこざも嫌いですし、成し遂げるという根性も見当たりません。
《○》しかし、文化度や教育は充実しており、愛媛県からは聖俳・正岡子規を輩出したお国柄でもあるのです。その影響もあって、俳句王国といわれるほどに、県内は俳句が盛んに行われております。
《●》愛媛県人は、素朴で人見知りが激しいといいます。これは消極的で閉鎖性が強いということで、他県人には少しとっつきにくいところがあるようです。仲間内で盛り上がっていても、他の人が入ってくると途端に静かになるという、妙な警戒心が働くことがあるといいます。
しかし、瀬戸大橋が開通してからは、愛媛県人の調子が少し変わってきたといいます。本州と地続きになったという、無意識下の働きが起こっているのでしょうか。とても活動的になり、開放的な発想をするようになったといわれています。瀬戸大橋が出来てやっと起きだしてきたというところでしょうか。
有名人では、純文学の大御所である大江健三郎、特異なテーマで一世を風靡した映画監督の伊丹十三などが挙げられます。

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