人柄診断
【和歌山県】
和歌山県と言えば、温暖な土地のイメージがあってのんびり型の人が多いと思われています。確かに紀南の人たちはその傾向があるようですが、紀北になると大阪人の気質が入り込んで、気さくなきびきびした性格の人が多くみられます。
前出の『現代の県民気質』の調査で、「他人に嘘をつくことは悪いことだ」という問いに対して、和歌山県人は七六・三パーセントの人が「はい」と答えたといいます。嘘をつくのは悪いことなのだという意識が強いというのは、それだけ正直に生きているという意味に通じます。
ちなみに、この調査では、二位に福島県人の七五・七パーセント、同率二位で広島県人が挙げられています。これに対して「はい」の答えが少なかったのは、一位が千葉県人、二位に大阪人、三位に東京人となっています。
和歌山県の人は、地味で真面目ですが、紀伊国屋文左衛門にみられるような冒険心や一発狙いの山師的な性格も隠れていて、一つ間違えればとんでもなく大物に化けることがあります。
和歌山県人を代表する人物として忘れてならないのは、世界的な大実業家・松下幸之助でしょう。叩き上げの丁稚奉公から、こんにちの巨大な松下グループを創設したという立志伝中の人物です。
タレントでは、明石家さんまが和歌山県人です。商売柄、いろいろと嘘のような面白いネタを繰り広げていますが、根っこの部分は意外に正直者で、何ごとも隠すことが下手な人のようです。
《◎》こうした正直さゆえか、人に利用されたり騙されたりすることがしょっちゅうあって、家庭内のトラブルが絶えません。正直もあたまにバカがつくほどになると、これは笑えない話です。たまには人の意見を聞いてから判断するというのも、良い解決方法かも知れませんね。
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