人柄診断
【兵庫県】
兵庫県人といっても、江戸時代は淡路、播磨、但馬、丹波、摂津とそれぞれに独立していた歴史的背景があって、ひと括りに県民性を語るわけにはいきません。その意味では非常に多様性に富んだ県民といえるかも知れません。しかし、あえて一つに絞るならば、開放的で進取性に優れた県民といったイメージが浮かびます。
平成七年(一九九五)一月一七日、阪神・淡路大震災が襲ったとき、高速道路の崩壊をテレビ画面で突きつけられて、本当に心の底から驚きました。いったいこれからどうやって兵庫県は復興していくのだろうかと心配でしたが、いまでは立派に立ち直って元気な姿を見せてくれています。
県民性というのは、こうした災害時に良く表れてきますが、阪神・淡路大震災のときでは、大きなパニックもなく冷静に判断して行動を取っていたことが記憶に鮮明に残っております。どんなときでもちゃんと列をつくって、秩序を乱す人がいなかったと外国のメディアも報道しておりました。
厳冬のなか、行政の緩慢な指揮下で人災を大きくしたにもかかわらず、冷静に対処できたことは、兵庫県人として誇っていいと思います。あえて兵庫県人の気質をつけ加えるならば、冷静さと思いやりの強さを挙げておきたいと思います。
さて、兵庫県を代表する神戸は、また賑やかなファッション都市に戻りました。ここは早くから外国文明の影響を受けて、西洋化の進んだ地域として知られています。そして神戸人のパン好きは有名なところですが、これは神戸に限らず、兵庫県人の食文化でもあるのです。美味しいパンの店が多いこともその要因ですが、やはり主食を米からパンに変えてしまうほどに、兵庫県人は開放的だということです。
《○》新しい良いものなら素直に採り入れてしまう兵庫県人は、どんなことにも挑戦的です。日本のファッションは神戸から始まるというくらいですから、偏見を持たないことも気質の一つに数えられるでしょう。
《●》とはいえ、お隣の大阪などと比べて貪欲さが足りません。世の中へのし上がっていくには、いま一つ迫力不足の感があります。地元が居心地良いために、冒険をする者が少ないのかも知れません。
有名人としては、奇抜な色彩感覚が冴えるイラストレーターの横尾忠則、いまや存在がトレンドそのものになった藤原紀香、作風がいかにも異国趣味的な村上春樹など、時代の輝きを感じさせる人たちがおります。
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