人柄診断
【大阪府】
「そりゃあ、あんた、少しくらいがめつく図々しく生きな、この世知辛い世の中渡っていけまへんで」とは、大阪の友人から良く聞かされるセリフです。がめついのも図々しいのも当たり前のことであって、それをぎゃあぎゃあ騒ぎ立てている他県者の感覚を疑ってしまうというところでしょうか。
大阪は早くから日本の商業の中心地として栄えたところですから、そうした商人気質というものが残っていても何の不思議もありません。ただ、金銭を軽蔑していた武士階級が江戸に多く集まっていましたので、大阪人のそうした金銭に貪欲な姿勢に対して、嫌な態度を見せていたことが、こんにちまで尾を引いているといえそうです。
開放的で誰とでも気楽に交わることができ、その場を冗談かまして大いに盛り上げるという才能は、お笑いの吉本興業を持ち出すまでもなく、大阪人の特徴といえるかも知れません。
とくに気分を和ませてくれるという点においては、大阪弁という特殊な能力が発揮されて、仲間うちの会話を上手に和ませてくれるので、大阪人が加わるだけで楽しい会合になるといいます。
最近では、吉本興業の東京進出なども手伝って、大阪弁は全国区の勢いになっているのか、大阪以外のところでも大阪弁を使うような人が増えています。これも会話を和ませようという現代人の知恵の一つなのかも知れません。
大阪人で有名なところは、役者稼業からタレント活動に入り込んでいる内藤剛志がおります。ちょっと見は偏屈そうな面構えをしていますが、大阪弁で語り出すと途端に面白い男に変身してしまいます。このノリの良さは大阪人気質が現れているようです。
渋い二枚目では、豊川悦司です。ところが彼もまたCMなどでは大阪人の和ませパワーを発揮しています。CMでも渋い二枚目で登場するのですが、どことなく三枚目な楽しい演出効果を狙っているところがあるのです。これなどは大阪人である豊川悦司の性格を知り尽くした上での企画なのだなと思わせるところがあります。
《◎》気軽で冗談を言いながら付き合えるのが大阪人なのですが、信用度という点においてはワースト一位です。それは多分にお喋り(口が軽い)というイメージがあるからなのかも知れません。確かに、良いこと悪いことの区別なくぺらぺらと喋ってしまう性格であることは当たっています。関西圏ならばともかく、東京などの大都会ではお喋りは嫌われる対象ですので、場所をわきまえて人と接する必要がありそうです。
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