人柄診断  【愛知県】
愛知県のなかでも名古屋人のお金の執着度は並外れていると、その評判はあまりよろしくない。商品を値切ることなど朝飯前で、一度値切った商品を再度値切ることも忘れない上に、支払いの段にレジでまた端数を値切るという凄まじさだといいます。
これは誇張があるにせよ、愛知県人は金銭に対する考え方が基本的に違うのだということです。無駄なものには一切消費することはせず、入用なものに関しては、ズバッと大金を支払うといった、いわば生きたお金の遣い方をしているのが愛知県人なのです。
何ごとにおいても愛知県人は、尊大な計画を立てて行動を起こします。三河の豪族から出発して天下を統一し、約三〇〇年の長きに渡って日本を支配してきた徳川一族を見ればわかるように、愛知県人の計画は一般の尺度では計れないほどに雄大なのです。
あまりに雄大過ぎてなかなか理解してもらえないところがありますが、その評価は自分たちで勝手にやっているところがあるので、部外者から何を言われてもゴーイングマイウェイの精神が愛知県人にはあります。
ひと昔前、名古屋市内に一〇〇メートル道路というバカでかい道が出来て、いったいどうなることやらと思っておりましたが、現在のモータリゼィションの時代を考えてみますと、まさに先取りしていたということがわかります。また、人口比率からいけば日本一といわれる地下街の開発も、これはきっと何かあるのだと思います。そのように愛知県人のやることに関しては、目先で判断するのではなく、長い目で見てみるという心構えが必要となるのです。
《○》愛知県が東西を結ぶ中継地点であることは、江戸の昔から変わっておりません。その特異な立場を利用して、西と東の経済や文化をうまい具合に採り入れて、地域の活性化に注いでいるのが愛知県人です。自分たちの地の利を上手く生かしている県民であることがわかります。
《●》愛知県人の考え出すあの一〇〇道路や巨大な地下街は、いずれ愛知県が日本の中心都市になることを密かに狙っているためではないかと、いらぬ疑いが生まれます。それは結構なことなのですが、それならばもう少し胸襟を開いて他県の人々と交わることだと思います。とにかく愛知県人は閉鎖的で、その上、ゴーイングマイウェイな性格ですから、他県人には取りつく島がないのです。これではいくら日本の中心都市を狙っても骨折り損となるだけです。
雄大な計画を立てて成功した有名人といえば、元オリックスのプロ野球選手イチローが挙げられるでしょう。すでに在籍中からメジャー・リーグでの日本初のバッターとしてデビューすることを心のなかで計画していたのでしょう。奥様選びも外国語が得意という条件がついていましたし、そしてすべてを現実してしまった手腕は、さすがに愛知県人だと思わざるを得ません。
日本にF−1ドライバーの道を拓いた中島悟も愛知県人です。その「納豆走法」といわれた粘りのある走りは、愛知県人の根性が見えます。型破りなカメラマンとして有名なのが加納典明です。カメラ技巧で勝負するというのではなく、新しい文化を切り開いていくといった姿勢が見えます。そのために問題作も多いですが、評価は一〇〇年後に任せるという愛知県人の資質が感じられます。

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