人柄診断  【静岡県】
静岡県人の気質については前に少し触れましたが、ここも西と東では互いに競い合う間柄にあります。これは東の静岡市と西の浜松市が東海道のなかで同格の立場で存在しているからです。さらに沼津市などの伊豆地方を加えると、静岡県はまさに三国志のような地域なのです。
静岡県は、伊豆、駿河、遠江という三つの地域から成立しており、戦国時代は互いに激しく争っていた関係にあります。それだけに気質は、それぞれに違っています。よく言われるたとえに、「何かあったら、押しの強い遠江人は強盗をやる。消極的な駿河人は乞食をする。狡賢い伊豆人は詐欺をする」というものがあります。
これは西側の浜松地域の人は、関西型の性格を持っていて商魂逞しく、伊豆地区の人は独立型で自己中心的、そして中央に位置する静岡地域はのんびりしているということができるでしょう。
実際に静岡市には目ぼしい企業はありませんが、浜松地域は、ヤマハやスズキといった世界的な企業が誕生しているにもかかわらず、県庁は静岡市にあるという矛盾に、いつでも両市は一触即発の緊張関係にあります。大学を設置するにも、公共施設をつくるにも両市の意見が対立して大問題になったことが多々あります。
ところがそんな緊張関係を和らげてくれる若者たちが静岡県に出現して、新しい静岡県人の気質を一つ加えてくれそうな雰囲気です。
《○》いま大ブームとなっているプロサッカーがそれです。静岡県人のサッカー熱は有名なところですが、これに実力が備わっていましたから、全国有数のサッカー王国となったのです。
たとえば静岡市のカズこと三浦和良、岡部町のゴンこと中山雅史、藤枝市の名波浩、沼津市の小野伸二など、それは豪華な顔ぶれです。あるスポーツ評論家などは、静岡県人だけで国際試合ができると、その選手層の厚さには驚きの様子でした。
《●》プロチームでは、東の清水エスパルス、西の磐田と二チームあります。しかし、これらに対抗して、最近ではカズを中心に静岡市でもチームをつくろうという動きが出ています。どうにも止まらないサッカー熱ですが、あまり加熱してまた三国志のような乱世にならなければいいと思っていますが……。

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