人柄診断  【石川県】
石川県人の性格はのんびりしていておとなしいといいます。これは多分に加賀百万石の武家文化にどっぷりと浸かってきた、歴史的背景があるからだと思われます。
加賀藩は、豊臣秀吉の時代に五大老の前田利家が興したもので、その後、前田綱紀が六九年間の藩政において、武士を初め庶民に学問の教化に努めたことから、文化都市として早くから栄えることになったといいます。それは「加賀は天下の書府なり」と学者・新井白石にいわせたほどに、学問、美術工芸が盛んであったのです。
このようなお国柄から、石川県人には学者や文人が多く輩出され、工芸品においては美術的価値の高いものが生産されるようになりました。そして何よりも庶民が加賀の殿様や家臣たちを敬っていたことが、石川県人の特色といえるかも知れません。その伝統が保守的な体質をつくり、小京都といわれるような昔のままの町並みが残されることになったといえるのです。
有名な学者としては、哲学者の西田幾多郎、仏教哲学者の鈴木大拙といったところが挙げられます。作家では泉鏡花と言う、いかにも石川県人らしい作風を持った人が出ています。スポーツマンでは、読売ジャイアンツの四番バッターとして活躍している松井秀喜がいます。テニス界では神和住純といったところが挙げられます。
学者はともかくとして、スポーツマンでは、松井秀喜や神和住純などあまり自己主張が得意な人たちではありません。大器の資質なのにおっとりのんびりしたところがあるというのは、やはり石川県人の性格を背負っているからなのでしょう。
石川県出身では、「地元に向いて政治をしている」と顰蹙をかっている森喜朗総理大臣がおります。しかし、一国の総理大臣として、もう少し積極的に外に向いて行動を起こさないと小さな器のままで終わってしまいそうです。
《◎》石川県人と言うのは、伝統文化に育まれ、豊かな生活のなかで暮らしているせいもあって、積極性に欠けるところがあります。けっしてルーズというわけではないのでしょうが、自ら進んで積極的に人を動かすことが苦手なのです。それよりも、コツコツと好きなように自分で努力して楽しむというタイプが多いように思われます。もしも殻を破りたいと思うのであれば、何ごとも積極的に挑戦してみることです。

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