人柄診断  【富山県】
富山県人は持ち家比率では日本一です。それも平均約一八〇平方メートルと延べ面積も広いときていますから、この状況は大都市圏に住む人にとっては羨ましい限りの話です。これには富山県人の歴史的な背景が多分に影響しています。
というのは、富山県は江戸時代にあって厳しい経済的状況下に置かれ、農民は雑穀を主食として力の限り働くことを余儀なくされておりました。その過酷な環境と重労働に長年耐え抜いてきたという実績が背景にあるのでしょう。お陰で富山県人には、勤勉で貯蓄的という気質が備わりました。
富山県人が持ち家にこだわるのは、昔からの習慣のようで、ひと昔前までは富山県人の理想は「お金を貯めて立派な白壁の土蔵を建てること」であったといいます。こうした憧れが立派な持ち家指向にと移り変わっていったのかも知れません。
とにかく富山県人は真面目で、酒や遊びには手を出さず、こつこつと何ごとも成し遂げていくタイプで、その象徴は富山の薬売りに代表されるところです。また、非常に倹約家でもあって、一九九八年の家計調査では、県民の所得に占める消費支出は全国最下位というデーターがあります。しかし、貯蓄率では全国の上位にあるというのですから、広い持ち家に住めるのも納得のいくところです。
《○》過酷な環境に耐えてきたという歴史は、県民の結束力を高め、お互いに協力しあって生き抜く知恵を生みました。とても仲良しで近所づきあいも円満です。また、働き者というイメージが定着しているために、他県から富山県のお嫁さんを欲しがることが多いといわれています。
《●》その反面、非常に外部の者には閉鎖的なところがあって、付き合いが悪いというのが富山県人の特徴でもあります。外面が悪いというのでしょうか。仕事上の付き合いであっても避けるといわれます。 有名人では、「どらえもん」や「おばQ」の漫画を描いた藤子・F・フジ雄、藤子フジ雄Aが挙げられるでしょう。彼らが「トキワ荘」の貧困生活のなかから、何でも自由にポケットから取り出せる「どらえもん」のキャラクターを生み出したのは、何やら富山県人の負けじ魂を見る思いがします。

戻る
おなまえ鑑定団TOP