人柄診断
【茨城県】
茨城県人は、孤立無援型といいますか、非常に独立精神が旺盛です。近くに大都市東京を控えていながら、その影響下には絶対に入らないぞといった気概のようなものを持っています。
江戸時代のころから茨城県人は、「水戸っぽ」と呼ばれ、「怒りっぽい」「骨っぽい」「理屈っぽい」という、「三ぽい」の気質を持っているといわれています。これは徳川御三家の一つ、水戸藩が成立してから生まれたものなのでしょう。その豪放で荒々しい性格は、武士の気風を尊皇思想によって守り通そうとした「水戸学」よって形成されたように思われます。
特にこの傾向は水戸を中心とした北部地域に見られるようです。
水戸といえば、テレビドラマでお馴染みの水戸黄門(光圀)がいます。諸国を漫遊した史実はないようですが、水戸藩内はよく歩き回っていたようで、農民たちからの訴えなども直接に聞いていたようです。
この黄門さまは『大日本史』の大事業に着手した人物として有名ですし、それが「水戸学」を生むきっかけともなりましたので、黄門さまを慕う茨城県人は自然と「水戸っぽ」の精神を受け入れていったように思います。
また、黄門さまは天下の副将軍と言われるように、徳川将軍の補佐的な立場にもありました。御三家のなかでも水戸家だけが中央政治に口出しできたのです。そんな特権的な意識が幕末になって、テロによる政治改革に走らせたのでした。
茨城県人の「怒りっぽい」というのは、単なる気短というよりも正義感に燃える激情型といいますか、「理屈っぽい」ことが災いして、それに過激に反応してしまうところがあるのです。そして「骨っぽい」というのは、その過激な反応に対して、一目散に行動へ走ってしまうところにあるといえます。
《○》茨城県人は、独立独歩で自分を曲げるところがありません。こせこせしたところがなく、一度信頼したならばとことん信用します。水戸ではデパートなどの大型店よりも専門店が流行るといいますが、これは客と店との人間関係が重視されているからです。安い商品を求めて買い物をするよりも、少しくらい高くてもその付き合いを大切にするという気風が残っているのです。
《●》その反面、好き嫌いがはっきりしていますので、とっつきにくさがあります。また飽きっぽいところもあって、こつこつと忍耐強く続けることが苦手です。自分では優しい面があると思っているようですが、その荒っぽい言い回しや態度から、外部の人には理解されないというところがあります。
有名人では、元読売ジャイアンツの捕手だったデーブ大久保、奇抜な衣装や演出で人気を博したミュージシャンの石井竜也、俳優で司会者の渡辺徹などが挙げられます。
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