人柄診断
【山形県】
東北人の共通項となっている「地味、目立たない、粘り強い、勤勉、忍耐、頑張り屋」というお馴染みのフレーズは、山形県人にも当てはまります。
ひと口に山形県といっても、県北部の庄内と県南部の米沢とでは、若干性格や気質は違ってきますが、共通するのは思想家や学者といった知識人が目立つことです。これは岩手県同様に、思索にふける環境があったためと思われます。作家で言えば井上ひさし、丸山才一、歌人では斉藤茂吉といったところが挙げられるでしょう。
そして山形県を代表するのが、江戸時代の米沢藩主・上杉鷹山です。学者としても秀でた才能を持っておりましたが、やはり上杉鷹山はその治世の素晴らしさにあります。財政窮乏に喘ぐ米沢で、民に倹約を奨励し、新田開発を行わせ、殖産を興して見事に藩財政を建て直しました。そのために、天明の大飢饉では一人の餓死者も出さなかったといわれています。
そうした倹約や工夫の精神がいまでも生き残っているのでしょう。山形県では家庭菜園が早くから採り入れられ、自給自足で生活を賄うことが当たり前とされています。また、女性は身体をこまめに動かして働くことなどに何の違和感も持ちません。非常に働き者であるといいます。
《●》そうした環境にあるせいでしょうか。男性にはのんびり屋が多く、積極性に欠けるところがあります。争いごとは好きではなく、何ごとも「まあまあ」と曖昧に済ませてしまうところがあります。亭主にするには、少し物足りないところがあるようです。
《○》その反面、女性は積極的で、世話女房タイプです。亭主がぐうたらで働きが悪ければ、さっさと外へ働きに出て稼いでくるくらいのバイタリティがあります。泣き言を並べる前に身体が先に動くということなのでしょう。
それはデーターにも表れていて、共働き所帯は全体の四七パーセントという高い数字を示しています。これは全国一の数字です。県民所得はそれほど高くはありませんが、貯蓄率は東北六県のなかでナンバーワンといいますから、倹約と工夫で家計を守っていることがわかります。嫁さんにするなら山形女性だといわれるのはもっとものことです。
戻る
おなまえ鑑定団TOP