人柄診断
【宮城県】
東北人と言えば「暗い」というイメージがステレオ・タイプに語られますが、東北人でも宮城県人は、別の枠に入れなければならないくらいに、意外なほど社交的な性格を持っています。
これは伊達藩という東北随一の雄藩であったことが背景にあります。外様大名のなかでも伊達藩は徳川将軍家と親戚関係にあっただけではなく、初代藩主伊達正宗が徳川方に加勢する人物だったこともあって、江戸との交流は昔から頻繁で、その影響から非常に開放的な土地柄になったのです。
そのために何ごともおおらかで、東北人特有の粘っこい部分がなく、マイペースにゆったりとした生き方をしています。女性は東北のお嬢さまタイプでありますし、男性は東北きってのおぼっちゃまといったところです。
宮城県の有名人というと、その影響を強く引いているのか、青春物のドラマで生きのよい若者を演じた中村雅俊がいますし、アナウンサーでは見るからにぼんぼんと思えるような生島ヒロシ、歌手では、これも本当にほんわかした雰囲気を漂わせるみなみらんぼう、そして坊ちゃんの代表格みたいなさとう宗幸がいます。
さとう宗幸は、『青葉城恋歌』などで、切々と自分のお国自慢を歌い上げて有名になったという経歴を持っています。全国的に有名になりながら、故郷の仙台から一歩も出ないでのんびり活動しているところなどは、まさに宮城県人そのものといえます。
中村雅俊が宮城県出身というのは、ちょっと驚きです。どちらかといえば湘南ボーイといったイメージが強いからです。しかし、どことなく朴訥とした雰囲気があるのは、東北人の名残がどこかに性格として現れてきてしまうからなのでしょう。
《◎》しかし、宮城県人の欠点は、ぬくぬくとした郷土から出ないということから「内弁慶」になりがちです。そのために、中央に打って出て天下を取ろうとする気力に欠けているので、理由は違いますが大分県人同様に、世の中を動かすようなリーダーシップに長けた人物が出にくいところです。もう少し自分の陣地から外に歩きだして、世間を広く見聞したり、体験することが必要に思われます。
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